トヨタ自動車が世界最小級のスポーツカーを開発していることが12日、分かった。6月に就任する豊田章男次期社長の肝いりで、深刻な若者の車離れなどに対応するのが狙い。トヨタブランドとしては10年ぶりの新型スポーツカーで、業績悪化で苦戦する中、新しいファン開拓に攻めの一手を打つ。発売は来年とみられる。【鈴木泰広】
関係者によると、超小型スポーツカーの開発は、今月下旬にもアマチュアレースの世界最高峰・独ニュルブルクリンク24時間レースに自ら出場する章男氏が「走る楽しみを感じてもらえる車を」と指示。旧来型ではなく、環境や燃費への関心も高まっている現代のスポーツカーとして構想されたという。
トヨタのスポーツカーは99〜07年に生産・販売されたMR−Sが最後で、章男氏はスポーツカー復活への思いが強い。高級車レクサスのスポーツカーISFは766万円、SCは710万円と価格が高く、新型車は多くの人が買えるよう200万円を切る価格に抑えられるとみられる。
アムラックストヨタでは、新型プリウスが発表されるのを機に、トヨタのハイブリッド技術の進化をたどる「進化する!トヨタハイブリッドカー展」を5月12日から8月31日の期間に開催する。
1997年1月、トヨタは「トヨタエコプロジェクト」の推進を宣言、地球温暖化防止のためのCO2排出削減に向けた取り組みとして、従来型車の2倍の燃費を目標にハイブリッドカーの開発を進め、同年3月に「トヨタハイブリッドシステム(THS)」を完成させた。このTHSは、ガソリンエンジンとモーターを組み合わせた動力源。1997年12月発売の世界初となる量産ハイブリッド乗用車プリウスに搭載し、今回発売が予定される新型プリウスにもつながるハイブリッドカー時代の幕開けを示唆した。
今回の「進化する!トヨタハイブリッドカー展」では、THSの原点とされるガスタービン・ハイブリッドを載せた名車トヨタスポーツ800を筆頭に、1995年東京モーターショー参考出品車プリウス、初代プリウス、2代目プリウス、プリウスGTといった、トヨタのハブリッドカーの進化を示す車両に加え、クラウンハイブリッド、エスティマハイブリッド、ハリアーハイブリッドなど、現在市販されている車両についても一斉に展示する。
トヨタスポーツ800ガスタービン・ハイブリッドカー、初代プリウス、2代目プリウス、プリウスGT、エコミッション車(2代目)、クラウンハイブリッド、エスティマハイブリッド、ハリアーハイブリッド
トヨタスポーツ800ガスタービン・ハイブリッドカー、1995東京モーターショー参考出品車プリウス、初代プリウス、2代目プリウス、プリウスGT、エコミッション車(初代/2代目)、プラグインHV、クラウンハイブリッド、エスティマハイブリッド、ハリアーハイブリッド
トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)が12日発表した2009年3月期決算(単体)は、主要輸出先の北米での販売不振により、販売台数が過去最高だった前期の3分の2に落ち込んだことなどから、会社設立から間もない1994年6月期(95年から3月期決算に移行)以来、15年ぶりの赤字決算となった。
販売台数は前期比34.3%減の約29万1000台。車種別では、高級車レクサス「IS」が3万3000台(前期比50.0%減)、同「ES」が7万9000台(同33.6%減)。同「RX」は1月に新型車を投入したが、新旧合わせて計7万2000台(同30.1%減)と振るわなかった。